ゴールドティアラ（1996年生、母Bright Tiara）

ゴールドティアラ（1996年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時11歳）と交配したBright Tiaraが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦7勝2着2回、地方4戦2勝。2000年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入った他、2000年のマイルチャンピオンシップ南部杯(G1)に勝利するなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月28日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミナモトシャディーに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルイチトリトンにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月26日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

3歳（1999年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリタワールドに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

4月4日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6月12日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた9戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメジロダーリングに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るベラミロードを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月24日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に敗れた。

12月11日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のタガノサイレンスに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2000年）

1月23日、中5週で迎えた14戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月20日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたウイングアロー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウモトナリに5馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月18日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた17戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンサンルイスを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

9月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月23日、中2週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンフォードシチーを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

10月9日、中1週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のウイングアローに4馬身の差をつけて初のG1タイトルを手中に収めた。

10月28日、中2週で迎えた21戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5歳（2001年）

1月29日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた24戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた25戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた27戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月27日、中2週で迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

6歳（2002年）

1月6日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた30戦目は、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、4着に入った。

1月26日、中2週で迎えた31戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（9戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた32戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。