サンフォードシチー（1995年生、母テイムズシチー）

サンフォードシチー（1995年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時7歳）と交配したテイムズシチーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）八田牧場。戦績は、中央平地34戦8勝2着9回、地方4戦0勝。2000年のジャパンカップダート(G1)で2着に入った他、2001年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

大沢真厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイコーグリタにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したブレイズストーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3歳（1998年）

1月24日、中4週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンジョーダンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジュディアーバンに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月21日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るスタークレオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリエイターキングにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月27日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったアサカホマレに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（1999年）

8月28日、約10か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエスジーバーニングを半馬身振り切って休み明けの一戦を制した。

9月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーピーバーストを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を手にした。

11月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオースミリンドを3/4馬身振り切って5勝目を奪取した。

11月28日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5歳（2000年）

4月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月14日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルエアメールを3/4馬身振り切って6勝目を掴み取った。

6月18日、中4週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月25日、連闘で迎えた20戦目は、レインボーステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタガノサイレンスに3馬身の差をつけて優勝

9月23日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたゴールドティアラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた23戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスデジタルに1馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

11月25日、中3週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で村山明騎手（7戦3勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウイングアローに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6歳（2001年）

1月29日、中8週で迎えた25戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で村山明騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったノボトゥルーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

2月18日、中2週で迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で村山明騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で村山明騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月27日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた28戦目は、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7歳（2002年）

6月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた29戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したホーマンスピリットに半馬身届かず2着となった。

7月22日、中2週で迎えた31戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた32戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月25日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、G2の東京盃（大井ダート1190m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた34戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月26日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた36戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8歳（2003年）

1月12日、中4週で迎えた37戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた38戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。