ザブレス（1999年生、母スイートイブン）

ザブレス（1999年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時10歳）と交配したスイートイブンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬盛雄。戦績は、中央平地15戦4勝2着3回、地方5戦1勝2着1回。2002年の皐月特別に勝利した他、2004年のOROカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白瀬明から「北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳」と「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。1歳のとき、白瀬明から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、ディアレストクラブによって756万円で落札された。

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月31日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したパレスボスに半馬身届かず2着に敗北した。

4月20日、中2週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月27日、中4週で迎えた3戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの皐月特別（高崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアシデマトイをアタマ差制して初白星を挙げた。

4歳（2003年）

5月3日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた4戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた5戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月13日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ロコグリーンにクビ差交わされて2着となった。

8月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のヒヤマクインダムに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホクトフレッチェに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

11月9日、中8週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシルキーラグーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のサウスラピッドに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月20日、中2週で迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

5歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた15戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトップパシコをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

8月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた18戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた19戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトキオパーフェクトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2005年）

4月29日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦のスターライトハンデ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。