ナシートアミーラ（2010年生、母ユーワケリガン）

ナシートアミーラ（2010年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時23歳）と交配したユーワケリガンが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、地方27戦8勝2着6回。2015年のG-FRONTオープン記念(一般B3三)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野義幸厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2013年）

4月5日、デビュー戦は御神本訓史騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は532kg。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナンブミニョンに約14馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

5月9日、中4週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエスティメドゥーサに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月17日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳戦のサンダーソニア賞（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2014年）

1月10日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2十三十四十五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラエティティアに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

2月12日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月25日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、一般C2五六七（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったサンデーミノルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中5週で迎えた9戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、建人&公実結婚記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2四五（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリバーフルパワーを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月18日、中3週で迎えた11戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメロディアスに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月30日、中1週で迎えた12戦目は、アメリカンアンバサダーカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアグリジェントに1馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

9月24日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマサヤに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月17日、中2週で迎えた15戦目は、川崎中央ライオンズクラブ杯（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったグランデスボスケに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた16戦目は、胡桃特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のトーホウビッグガンをクビ差振り切って7勝目を獲得した。

12月2日、中3週で迎えた17戦目は、ケンタウルス特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランデスボスケに5馬身の差をつけて8勝目をつかんだ。

12月17日、中1週で迎えた18戦目は、サンタクロース特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2015年）

1月14日、中3週で迎えた19戦目は、目利き番頭船えもんカップ（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたビッグショット決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月12日、中3週で迎えた20戦目は、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（11戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエスケイアリュールを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦の伏姫特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の爽秋特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の旨さが多彩チバザポーク特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、G-FRONTオープン記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（11戦3勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたジーニアスプリンス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6歳（2016年）

6月21日、約8か月の休み明けで迎えた25戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、向暑特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた26戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、スパイラルカーブ賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた27戦目は、勇魚特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は小杉亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。