カチドキリュウ（1998年生、母トウシヨウフオモサ）

カチドキリュウ（1998年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時21歳）と交配したトウシヨウフオモサが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）天賜牧場。戦績は、中央平地23戦4勝、地方5戦0勝2着2回。2001年のダービーグランプリ(G1)で2着に入った他、2001年のジャパンダートダービー(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

8月19日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフリーエントリーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月14日、中3週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月9日、中1週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月16日、連闘で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーヨーリンカーンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3歳（2001年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンボリスナイパーを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

4月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた11戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず17着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた13戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月3日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、3歳G3のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったフジノコンドルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、ムガムチュウに交わされて9馬身差の2着に敗北した。

4歳（2002年）

3月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg戻して迎えた17戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月30日、連闘で迎えた19戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた21戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（9戦1勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月7日、中4週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のモンテカルロを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

8月14日、中2週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた25戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

5歳（2003年）

9月13日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた26戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた28戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。