トーヨーリンカーン（1998年生、母Frisky Kitten）

トーヨーリンカーン（1998年5月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のBoundary（当時8歳）と交配したFrisky Kittenが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方25戦9勝2着5回。2002年の北海道スプリントカップ(G3)で3着に入った他、2000年のシクラメンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月4日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターリーグを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたカチドキリュウ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2001年）

1月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカシノハミングに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月12日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた8戦目は、C.マンス騎手を鞍上に迎えて、3歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般A1（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のホマレコマンダーをクビ差制して久方ぶりの実戦をモノにした。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、白神賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のカツベンテンに6馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の早池峰賞（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、バンチャンプにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月31日、中2週で迎えた12戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、バンケーティングにクビ差交わされて2着となった。

4歳（2002年）

1月13日、中1週で迎えた13戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバンチャンプに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月14日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、まんさく賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は関本浩司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったバンケーティングから2馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のバンケーティングを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月13日、中4週で迎えた16戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菅原勲騎手（3戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

7月7日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセタノキングに4馬身の差をつけて7勝目を獲得した。

8月16日、中5週で迎えた18戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（5戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月14日、中7週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は関本浩司騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月23日、中5週で迎えた20戦目は、駒ヶ岳賞（盛岡ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトキオパーフェクトをクビ差制して1着ゴールを果たした。

12月10日、中1週で迎えた21戦目は、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5歳（2003年）

6月9日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた22戦目は、一般A1（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は関本浩司騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月11日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、東京競馬場内岩手場外開設記念（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーブルシークから1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2004年）

4月11日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、まんさく賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月5日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた26戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

12月5日、約7か月の休み明けで迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた28戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

7歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた31戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、大分川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月23日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた32戦目は、古泉悟騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8歳（2006年）

1月4日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた33戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴッドブレスユーに4馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のゲイリーピアーをクビ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

6月11日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた36戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤスノマリリンをハナ差振り切って制した。

8月6日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた37戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したビーナスアイを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。