ダイワオーシュウ（1994年生、母ダイナジャネット）

ダイワオーシュウ（1994年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時15歳）と交配したダイナジャネットが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着5回。1997年の菊花賞(G1)で2着に入った他、1998年、1999年とオールカマー(G2)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

5月31日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーワドロシーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月28日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下（福島芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のショーファイトを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

8月24日、中7週で迎えた3戦目は、4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアイシャルテイオーをハナ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

9月21日、中3週で迎えた4戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したシャコーテスコを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月2日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（3戦3勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマチカネフクキタルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4歳（1998年）

3月29日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた7戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月20日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったダイワテキサスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月7日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月27日、中6週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5歳（1999年）

9月19日、約9か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたホッカイルソー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月6日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月26日、中6週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。14頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

6歳（2000年）

8月20日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

9月24日、中4週で迎えた15戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

11月5日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

7歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦3勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた19戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（14戦3勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた21戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に終わった。

7月29日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、NSTオープン（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた23戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた24戦目は、秋野ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたレディソーサリス決め手に屈してクビ差の2着となった。