ジングウハヤブサ（1984年生、母ハヤブサライン）

ジングウハヤブサ（1984年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のハマシヨウ（当時20歳）と交配したハヤブサラインが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は駒沢明憲。戦績は、中央平地26戦6勝2着4回。1988年の札幌アラブステークス(アラ系4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

6月28日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、エゾノタカラに半馬身交わされて2着となった。

8月9日、中2週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（1987年）

1月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、アラ系4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、クボノブレーブに半馬身交わされて2着となった。

2月1日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月21日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、アラ系4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイイチハレーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月7日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1200m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は田村正光騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイシンザンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月19日、中5週で迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1200m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた10戦目は、瀬古正明騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。5頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモガミチェリーを上がり1位の末脚で半馬身差し切って3勝目を掴み取った。

8月8日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた15戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた16戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4歳（1988年）

1月9日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、銀杯（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は田村正光騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（7戦1勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマツアローを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月9日、中3週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（8戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミヤギポールに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月11日、中8週で迎えた21戦目は、札幌アラブステークス（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（6戦2勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（7戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたシロキタタロー決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月9日、中1週で迎えた23戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（8戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったケイアイパワーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（9戦2勝）。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

9月4日、中3週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のシチフクザンをクビ差振り切って6勝目を奪取した。

9月18日、中1週で迎えた26戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。