スピルバーグ（2009年生、母プリンセスオリビア）

スピルバーグ（2009年5月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したプリンセスオリビアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦6勝2着1回、海外1戦0勝。2014年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2014年のジャパンカップ(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月15日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラインドサイドを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

1月29日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したフェノーメノを差し切れず、2馬身差の2着となった。

2月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入った。

5月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のローレルブレットに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

5月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

4歳（2013年）

8月11日、約14か月半の休み明けで迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

10月13日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフェスティヴタローを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るクイーンオリーブを豪脚でクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

5歳（2014年）

5月24日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアロマカフェを3/4馬身振り切って休養明け初戦を制した。

10月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（6戦4勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

11月2日、中2週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（7戦4勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジェンティルドンナを3/4馬身振り切って秋の盾を勝ち取った。

11月30日、中3週で迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（8戦5勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2015年）

4月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（9戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月17日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のプリンスオブウェールズステークス（イギリス・アスコット芝2004m）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦5勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（11戦5勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。