トレノエンジェル（2007年生、母アスクコマンダー）

トレノエンジェル（2007年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時13歳）と交配したアスクコマンダーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地10戦2勝2着1回。2010年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

3月7日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラックシードを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のコスモマクスウェルに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月2日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニーマルオトメを上がり3位タイの末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

5月23日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4歳（2011年）

12月17日、約19か月の休み明けで迎えた5戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

5歳（2012年）

4月7日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

12月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。