ファーマレッド（2007年生、母マチカネエンムスビ）

ファーマレッド（2007年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ｐｈａｒｍａｃｉｓｔ（薬剤師）より＋赤」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したマチカネエンムスビが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）高山牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方13戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の野牡丹特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月31日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月14日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

7月14日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のデネブ特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、マサノディフィートに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のリゲル特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、2着となった。

9月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のドウベー特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

10月11日、中5週で迎えた8戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬賞（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた9戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、区界賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコスモローダンセを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、こんぶ入り生たれレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズノライコウを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

11月23日、中1週で迎えた11戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、気仙スギレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシャイニーハリアーに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月5日、中1週で迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、錦秋湖賞（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた13戦目は、一般B2六（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャイニーハリアーに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2011年）

8月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月30日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニシノサンダーに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月21日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、野牡丹特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテーオージャングルに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

11月2日、中1週で迎えた17戦目は、名古屋競馬公式HPリニューアル（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったスウィングダンスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

5歳（2012年）

2月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3月11日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。