マースエンペラー（2002年生、母ドルスク）

マースエンペラー（2002年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「火星の皇帝」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時6歳）と交配したドルスクが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦1勝2着5回、地方3戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

5月8日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したカネトシスマイルにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月4日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2006年）

2月16日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた5戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、健康への復活記念（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリーンタイホウを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、菜の花特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スーパーアスリートに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月28日、中3週で迎えた7戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガッツホーラーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダイタクドルチェに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5歳（2007年）

7月22日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサンデーコバン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

8月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月10日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の桑名特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメトロシュタインに2馬身半の差をつけて1位に入線したが、その後7着に降着となった。

12月22日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたピエナオンリーワン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2008年）

1月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったミスターシーザにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

3月30日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンシテンノーをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

8月30日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7歳（2009年）

1月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

3月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月4日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（7戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5月23日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。