トウカイポイント（1996年生、母マッチポイント）

トウカイポイント（1996年5月18日）は、日本の競走馬。2002年にJRA賞最優秀父内国産馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時8歳）と交配したマッチポイントが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は竹内良一。戦績は、中央平地32戦6勝2着7回、地方4戦1勝2着1回、海外1戦0勝。2002年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2002年の香港マイル(香・G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、竹内良一から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

桜田勝男厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（1998年）

5月31日、デビュー戦は千葉淳志騎手を鞍上に据えて、3歳（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた2戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、3歳（盛岡ダート1000m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったオンネトーからクビ差の2着に惜敗した。

10月18日、中6週で迎えた3戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（盛岡ダート1000m 雨/不良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のオカッピキクンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中6週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3歳（1999年）

2月28日、中9週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、サヤカに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月29日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったオルテンシアにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたロードユニバーサル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月27日、中1週で迎えた11戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウジンデンセツを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2000年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、イブキヤマノオーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月2日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のタイカラムーンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、インターフラッグに3/4馬身交わされて2着となった。

9月30日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（6戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5歳（2001年）

1月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（10戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月1日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（11戦2勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

9月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトップコマンダーをクビ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

10月6日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフサイチドラゴンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小林淳一騎手（12戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタフネススターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2002年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた28戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（13戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた29戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトラストファイヤーをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

4月21日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月23日、中8週で迎えた31戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は小林淳一騎手（14戦2勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた32戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた33戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムオーシャンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

10月19日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた35戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンプレストンをクビ差振り切って下半期マイル王の称号を獲得した。

12月15日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2003年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。