エイシンプレストン（1997年生、母Warranty Applied）

エイシンプレストン（1997年4月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。1999年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のGreen Dancer（当時25歳）と交配したWarranty Appliedが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦7勝2着5回、海外5戦3勝。2002年、2003年とクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)を連覇した他、2001年の香港マイル(香・G1)に勝利するなど、G1級競走4勝を含む重賞8勝を挙げた。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月6日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったダイタクリーヴァに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤサーベルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレジェンドハンターを半馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2000年）

2月13日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパープルエビスをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマチカネホクシンをクビ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

10月28日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦4勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、6着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2001年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

1月29日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦4勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた11戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で福永祐一騎手（10戦4勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で福永祐一騎手（11戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったチェックメイトに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中5週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で福永祐一騎手（12戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、6着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で福永祐一騎手（13戦4勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で福永祐一騎手（14戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトッププロテクターに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月15日、中2週で迎えた16戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は16戦連続で福永祐一騎手（15戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロサードに1馬身3/4の差をつけて重賞4勝目をマークした。

8月5日、中2週で迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で福永祐一騎手（16戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月7日、中8週で迎えた18戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で福永祐一騎手（17戦6勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のロサードを3/4馬身振り切って重賞5勝目を挙げた。

11月18日、中5週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で福永祐一騎手（18戦7勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したゼンノエルシドに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月16日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は20戦連続で福永祐一騎手（19戦7勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。最後は、2着のElectronic Unicornに3馬身1/4の差をつけて2つ目のG1タイトルを手中に収めた。

5歳（2002年）

2月24日、中9週で迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は21戦連続で福永祐一騎手（20戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月21日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は22戦連続で福永祐一騎手（21戦8勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアグネスデジタルに半馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルを手にした。

6月2日、中5週で迎えた23戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で福永祐一騎手（22戦9勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、G2の毎日王冠（中山芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は24戦連続で福永祐一騎手（23戦9勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマグナーテンを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で福永祐一騎手（24戦9勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で福永祐一騎手（25戦9勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したトウカイポイントにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月15日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は27戦連続で福永祐一騎手（26戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2003年）

2月23日、中9週で迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は28戦連続で福永祐一騎手（27戦9勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に敗れた。

4月27日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は29戦連続で福永祐一騎手（28戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のElegant Fashionに1馬身3/4の差をつけて4つ目のG1タイトルを掴み取った。

10月12日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は30戦連続で福永祐一騎手（29戦10勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は31戦連続で福永祐一騎手（30戦10勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月14日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は32戦連続で福永祐一騎手（31戦10勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。7着に敗れた。