スパーダ（2015年生、母A Bit of Humor）

スパーダ（2015年5月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「剣(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のSpeightstown（当時17歳）と交配したA Bit of Humorが11歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年の佐賀オータムスプリントに勝利した他、2022年の佐賀オータムスプリント(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

1月28日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したトークフレンドリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4歳（2019年）

4月9日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた5戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったウリボーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中5週で迎えた6戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月26日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、一般C2四五六（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガーネットクロスに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、俺たちはシナスイ族賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒューリスティクスに8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月29日、中2週で迎えた9戦目は、TCKイメージキャラクター勢揃い賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のフジマサクイーンに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5歳（2020年）

2月8日、中5週で迎えた10戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキタノユウキに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月30日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のショウナンガナドルに6馬身の差をつけて制した。

10月25日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた14戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエアコンヴィーナをクビ差振り切って優勝

6歳（2021年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

5月29日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた17戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

7歳（2022年）

1月27日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた18戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、初富士賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月6日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、大村湾特別（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったペガッソに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた20戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、五ヶ瀬川賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤブサマカオーに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月10日、中1週で迎えた21戦目は、周防灘特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナンヨーアミーコに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月9日、中3週で迎えた22戦目は、有明海特別（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞の佐賀オータムスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノキトピロを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

12月4日、中4週で迎えた24戦目は、地方重賞のウインターチャンピオンオープン（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた25戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

8歳（2023年）

1月15日、中2週で迎えた26戦目は、地方重賞のゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。