トップコート（1984年生、母ウラカワレデイー）

トップコート（1984年6月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のカラード（当時12歳）と交配したウラカワレデイーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地12戦4勝2着4回。1987年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入った他、1988年の中京記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

2月7日、デビュー戦は栗田伸一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は440kg。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウホーサリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月8日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハッピーサンライズにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で栗田伸一騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エリモシューテングに半馬身交わされて2着となった。

4月18日、連闘で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗田伸一騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のダイナスタイリストをハナ差振り切ってファンの高評価に応えた。

5月24日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で栗田伸一騎手（5戦2勝）。24頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

6月20日、中3週で迎えた7戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のコウエイプロスパーに4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

10月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。20頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

12月5日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下の御影特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラブリーサンライズにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月27日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、シヨノリーガルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（1988年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島良保騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のロングムテキを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を勝ち取った。