ヴァンキッシュラン（2013年生、母リリーオブザヴァレー）

ヴァンキッシュラン（2013年3月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「走りで打ち負かす」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したリリーオブザヴァレーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地8戦3勝2着3回。2016年の青葉賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって1億9,950万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月26日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアフターダークに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤダイオウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

1月16日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のロードプレミアムをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月6日、中2週で迎えた5戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレーヴァテインをクビ差振り切って1位に入線したが、その後2着に降着となった。

4月2日、中7週で迎えた6戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジュンヴァルカンをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

4月30日、中3週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のレッドエルディストに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。