ジュンヴァルカン（2013年生、母ピンクリップス）

ジュンヴァルカン（2013年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話火と鍛冶の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時13歳）と交配したピンクリップスが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の阿蘇ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、河合純二によって3,780万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイサミットをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2016年）

1月31日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた4戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマイネルハニーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月2日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、伸びてきたヴァンキッシュラン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマテンロウゴーストに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月12日、中6週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマカツライデンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

10月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月29日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のアルターに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3月25日、中7週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

5月7日、中5週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に敗れた。

5歳（2018年）

4月22日、約11か月半の休養明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線に入ると、前で粘るミキノトランペットを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月18日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

12月28日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6歳（2019年）

2月2日、中4週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた18戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

7歳（2020年）

2月29日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた19戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6月20日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

2020年6月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月20日、中8週で迎えた22戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、サマーナイト賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

12月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた23戦目は、マジェスティックチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

8歳（2021年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦の習志野特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、クリスマスローズ賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた26戦目は、プリムラ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた27戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、マーチ賞（大井ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた28戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、高千穂峰特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた29戦目は、アカシア賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた30戦目は、カレンデュラ賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた31戦目は、アジュカ賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた32戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、ライラック賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた33戦目は、アルストロメリア賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた34戦目は、アガパンサス賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2021年7月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。