キングフローリック（1983年生、母クラウンスイート）

キングフローリック（1983年4月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時8歳）と交配したクラウンスイートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着3回。1987年のスプリンターズステークス(G2)に勝利した他、1987年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

2月23日、デビュー戦は4歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。鞍上は蛯沢誠治騎手。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のセレクトザベストに1馬身半の差をつけて勝利を挙げた。

3月9日、4歳400万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

3月30日、4歳400万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アサカドクターにハナ差交わされて2着となった。

4月29日、4歳400万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は田村正光騎手。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のランニングフリーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月24日、3歳G3のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

9月6日、ハンデ戦で4歳以上900万下のながつき賞（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は田村正光騎手。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

9月20日、4歳以上900万下の秋分賞（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月4日、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月1日、4歳以上900万下（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のステップアヘッドに2馬身半の差をつけて勝利を決めた。

11月23日、4歳以上900万下の神代特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったカツダイナミックにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月6日、4歳以上1400万下のディセンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のティエッチドリームをクビ差振り切って勝利をモノにした。

4歳（1987年）

1月10日、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月8日、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月22日、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイルビーゼアをハナ差振り切ってトップでゴールへと飛び込んだ。

4月26日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

11月15日、富士ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

12月11日、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田村正光騎手。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ウインドストースに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。