サクセッション（2017年生、母アディクティド）

サクセッション（2017年3月14日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「継承者。偉大な父を継ぐ馬になって欲しいとの願いを込めて」。毛色は芦毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したアディクティドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の新潟ジャンプステークス(JG3)に勝利した他、2020年のスプリングステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグレイトホーンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのアスター賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴェスターヴァルトに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

11月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

3歳（2020年）

1月6日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.マーフィー騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のハーモニーマゼランに2馬身半の差をつけて優勝

3月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のフジテレビ賞スプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月10日、中6週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

4歳（2021年）

1月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

3月14日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月8日、中7週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた10戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

8月28日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

5歳（2022年）

1月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月13日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

5月7日、中7週で迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

9月3日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月22日、中6週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のメリディアンローグに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6歳（2023年）

4月8日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のニューツーリズムに半馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

7月29日、中9週で迎えた19戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑島靖典騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のニューツーリズムをクビ差制して重賞ウィナーの称号を奪取した。

7歳（2024年）

1月27日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、牛若丸ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蓑島靖典騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月11日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は石神深一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったホッコーメヴィウスから半馬身差の2着に敗北した。