エフティマイア（2005年生、母カツラドライバー）

エフティマイア（2005年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「家族のイニシャル＋母母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したカツラドライバーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着2回。2008年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、2008年の桜花賞(牝G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、吉野文雄によって840万円で落札された。

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアポロマハルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンリングを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

9月2日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシャランジュに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月10日、中9週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3歳（2008年）

1月27日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

4月13日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。17頭立ての15番人気で18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、伸びてきたレジネッタ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月25日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたトールポピー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月19日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦3勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4歳（2009年）

8月29日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（12戦3勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月13日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（13戦3勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（14戦3勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

5歳（2010年）

7月11日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。