スパークキャンドル（2005年生、母Serena’s Song）

スパークキャンドル（2005年3月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「輝く火花が高く舞い上がるキャンドルサービスのこと」。毛色は栗毛。種牡馬のA.P. Indy（当時16歳）と交配したSerena's Songが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回、地方16戦8勝2着2回、海外2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

7月22日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたレディービスティー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月22日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたマイネルフェスタ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のモエレタキオンをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月1日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい7着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3歳（2008年）

5月10日、J.シャヴェス騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のピーターパンステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパークダート1811m）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月6日、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のヒルプリンスステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパーク芝1609m）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アンタレス特別（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウラスターに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月13日、中1週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

4歳（2009年）

2月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

5歳（2010年）

10月5日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、北海道日高装蹄師会特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた15戦目は、てんびん座特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた16戦目は、ホッカイドウ競馬三石ファンクラブ2（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るピンクバーディーをクビ差だけ差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

12月6日、中4週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた17戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビッグマグナムに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6歳（2011年）

1月4日、中3週で迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、初詣特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンツクイックに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

1月19日、中1週で迎えた19戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、一般C1二三（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のグッドチャンスに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月25日、中4週で迎えた20戦目は、風来特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のスマートジョーカーに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月26日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦の春紫苑特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

9月6日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、サファイアスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月18日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、宮城おおさき佐藤正俊引退記念（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた24戦目は、池田秀一誕生日記念杯（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ネオハーバーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7歳（2012年）

6月1日、約6か月の休養明けで迎えた25戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、夏椿特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったモエレアンビシャスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月22日、中2週で迎えた26戦目は、田中力騎手を鞍上に迎えて、荷風特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、相模川特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカネツパワーに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

7月27日、中2週で迎えた28戦目は、文月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユキノミラクルに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。