キングオブコージ（2016年生、母ファイノメナ）

キングオブコージ（2016年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ナンバーワン+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したファイノメナが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2022年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2020年の目黒記念(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、二風谷ファームによって3,348万円で落札された。

安田翔伍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月21日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（2019年）

2月10日、中9週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったマルモネオフォースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のラシェーラに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月7日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったヴァンドギャルドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4歳（2020年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のパトリックを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月7日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシークレットランを3/4馬身振り切って制した。

4月4日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレッドアステルに2馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

5月31日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアイスバブルを半馬身振り切って4連勝で初の重賞タイトルを奪取した。

10月11日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2021年）

9月26日、約11か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

6歳（2022年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルファンロンに1馬身半の差をつけて重賞2勝目をマークした。

4月3日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦5勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

6月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦5勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月24日、中7週で迎えた22戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦5勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に敗れた。

2023年1月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。