ポップロック（2001年生、母ポップス）

ポップロック（2001年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ポップス風のロック」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時8歳）と交配したポップスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦7勝2着4回、海外5戦1勝。2006年のメルボルンカップ(豪・ハンデG1)で2着に入った他、2007年のジャパンカップ(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月14日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタマモヤマトを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でR.ヒューズ騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2004年）

1月24日、中4週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月13日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた8戦目は、3歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のシルクトリガーをクビ差振り切って勝利をモノにする

8月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月19日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4歳（2005年）

9月25日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2006年）

1月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラキングダムに5馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月16日、連闘で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマチカネウマジルシに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月13日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバトルブレーヴに6馬身の差をつけて優勝

5月28日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアイポッパーをクビ差振り切って4連勝で重賞ウィナーの称号をゲットした。

10月21日、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月7日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。鞍上は2戦連続でD.オリヴァー騎手（1戦0勝）。23頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったデルタブルースから短アタマ差の2着に甘んじた。

12月24日、中6週で迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったディープインパクトにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

6歳（2007年）

2月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤムーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月31日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバ芝2400m）に出走。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月27日、中7週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のココナッツパンチをクビ差振り切って連覇達成

6月24日、中3週で迎えた25戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたインティライミ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月28日、中2週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた28戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤムーンにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

12月23日、中3週で迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

7歳（2008年）

3月23日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

10月12日、約5か月半の休み明けで迎えた32戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた33戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

8歳（2009年）

5月3日、約6か月の休養明けで迎えた34戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

12月5日、約6か月半の休み明けで迎えた36戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

9歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

2月14日、中5週で迎えた38戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

7月30日、11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のCaesar's Songに2馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

9月11日、G1のアイリッシュフィールドセントレジャー（アイルランド・カラ芝2816m）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。