グレコローマン（1988年生、母モーニングエコー）

グレコローマン（1988年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時8歳）と交配したモーニングエコーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者はユートピア牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回、中央障害7戦1勝。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

飯塚好次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

9月16日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

9月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンボリダンサーに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のボーブランメルに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

3月16日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

5月4日、連闘で迎えた7戦目は、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月2日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のセノエアトラスをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

12月7日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は水野貴広騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

4歳（1992年）

7月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5歳（1993年）

2月21日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で水野貴広騎手（8戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で水野貴広騎手（9戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のイージーゴーイングを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

3月27日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で水野貴広騎手（10戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はレオシャトルと並んで2着同着となった。

7月25日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で水野貴広騎手（11戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で水野貴広騎手（12戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は水野貴広騎手（13戦1勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカリスタローマンを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

10月30日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は水野貴広騎手（14戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（15戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

6歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（16戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月14日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた27戦目は、田口大二郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に56kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田口大二郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は田口大二郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

7月24日、中1週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のサーウインストンをクビ差制して勝利を手に入れた。

8月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。