コウヨウチャンス（2010年生、母フォーティース）

コウヨウチャンス（2010年3月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋好機」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時10歳）と交配したフォーティースが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方28戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

3月30日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

7月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月1日、連闘で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったレディオブオペラに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシャインエフェクトに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

4歳（2014年）

3月16日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

7月20日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月7日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月26日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

5歳（2015年）

1月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg戻して迎えた12戦目は、早田功駿騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

3月18日、中7週で迎えた13戦目は、一般C1五 C2四（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で早田功駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ビックボーイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、おおぐま座特別（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で早田功駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ガスターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で早田功駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた16戦目は、一般C1六 C2四（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で早田功駿騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で早田功駿騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた18戦目は、彦星賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で早田功駿騎手（6戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた19戦目は、高野毅騎手を鞍上に迎えて、アメリカンアンバサダーカップ（大井ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた20戦目は、ミッドサマー特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高野毅騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

9月17日、中4週で迎えた21戦目は、文の京特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高野毅騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた22戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C1八 C2三（大井ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2三四五（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、一般C2-5（高知ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のマレンゴクイーンに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月15日、中1週で迎えた25戦目は、七五三特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村卓弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた26戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、唐GENKI・1（高知ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6歳（2016年）

1月1日、中4週で迎えた27戦目は、頑張れジョッキー特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエンリケをアタマ差振り切って3勝目を手に入れた。

1月19日、中2週で迎えた28戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で永森大智騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

1月26日、連闘で迎えた29戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で永森大智騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のクイズリングテラスを半馬身振り切って4勝目をマークした。

2月1日、連闘で迎えた30戦目は、観光びらき特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で永森大智騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた31戦目は、木下智史昼夜祈願特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡村卓弥騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた32戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は永森大智騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたドリームセンス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月21日、連闘で迎えた33戦目は、祝重人、美早結婚特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（6戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、バウンサーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月6日、中1週で迎えた34戦目は、一般C1-2（高知ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永森大智騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ヤマチョウボスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた35戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、ひょうたん桜特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

3月27日、連闘で迎えた36戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ダンチャック特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4月3日、連闘で迎えた37戦目は、一般C1 C2（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松木大地騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた38戦目は、塚本雄大騎手を鞍上に迎えて、一般C2-3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4月26日、中0週で迎えた39戦目は、一般C1ロ C2イ（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本雄大騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。