エイシンブルズアイ（2011年生、母Miss Fear Factor）

エイシンブルズアイ（2011年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋標的の中心に大当たりすること」。毛色は栗毛。種牡馬のBelgravia（当時7歳）と交配したMiss Fear Factorが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦5勝2着3回。2016年のオーシャンステークス(G3)に勝利した他、2014年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

11月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルセプターに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2014年）

1月18日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のローハイドに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月1日、中5週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマイネルフロスト決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月11日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

8月31日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月12日、中5週で迎えた8戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったヘニーハウンドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月9日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2015年）

1月12日、中8週で迎えた10戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンバルブライベンを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

2月1日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

10月25日、約9か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラインスピリットを半馬身差し切って久方ぶりの実戦をモノにした。

11月29日、中4週で迎えた13戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2016年）

1月5日、中4週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

2月13日、中5週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したラングレーに半馬身届かず2着となった。

3月5日、中2週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンムーンを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月3日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

9月11日、中9週で迎えた19戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

10月29日、中6週で迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦4勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた21戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2017年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦4勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6月18日、中6週で迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

8月20日、中8週で迎えた24戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず13着に敗れた。

12月3日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8歳（2019年）

10月10日、約22か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた26戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、J-PLACE観音寺開設1周年記念（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2019年10月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。