アケノライダー（1988年生、母アケノチエリー）

アケノライダー（1988年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウルチエー（当時11歳）と交配したアケノチエリーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は宝寄山敏之。戦績は、中央平地29戦4勝2着7回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は1993年のHTB杯(900万下)。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

1月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、スーパーグローバルに交わされて4馬身差の2着となった。

8月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったホッカイサラセンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったニューリージェントにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のインターストリームに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

11月24日、中7週で迎えた6戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトネヒーローを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

6月21日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月18日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったメジロツクバに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月14日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したマイスタージンガーにクビ差届かず2着となった。

11月28日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったミツワスキーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた15戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（1993年）

6月27日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（6戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスコアブックを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月14日、中2週で迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月18日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトウショウストームを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月24日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6歳（1994年）

3月20日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた25戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦1勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、タイマルティーニに交わされて3馬身差の2着となった。

7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

8月21日、中5週で迎えた27戦目は、G3の函館記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

12月4日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた30戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のバイオレットエフに約16馬身の大差をつけて制した。

7歳（1995年）

6月18日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。