クリノヒマラヤオー（2010年生、母クリノスペシャル）

クリノヒマラヤオー（2010年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ヒマラヤ山脈より＋王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したクリノスペシャルが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地26戦5勝、中央障害2戦0勝2着1回。2014年のアルデバランステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月21日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は454kg。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着を確保した。

3歳（2013年）

2月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

2月23日、中1週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンライズワールドに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月23日、中1週で迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタマノペルセウスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

5月19日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月1日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤジャコモを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を収める

4歳（2014年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバンブーリバプールに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月15日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウコンカーを豪快な末脚で半馬身差し切って5勝目を奪取した。

7月20日、中3週で迎えた17戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月26日、中9週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

6歳（2016年）

2月27日、約16か月半の休養明けで迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた21戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦2勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

8月27日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月1日、中4週で迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったプロスパーから1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。