ヤマニンウイスカー（2006年生、母マダニナ）

ヤマニンウイスカー（2006年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋髭」。毛色は青毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したマダニナが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着6回。2013年の京都金杯(ハンデG3)で3着に入った他、2012年のキャピタルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月1日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のメダリアビートに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月14日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアーリーロブストに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったリクエストソングにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

2月7日、中4週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、逃げるマナクーラにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月21日、中1週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレビクトリーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたイコピコ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のクリスタルウイングに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、6着を確保した。

12月13日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったトップカミングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月31日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメインストリームにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

6月26日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月10日、中8週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月16日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のザバトルユージローをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月27日、中4週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の虹の松原ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のゴールディーロックを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月9日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

10月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた28戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた29戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

6歳（2012年）

2月4日、中5週で迎えた30戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に敗れた。

3月11日、中4週で迎えた31戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

11月25日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のシルクアーネストに1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

7歳（2013年）

1月5日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月3日、中3週で迎えた36戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた37戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。