ズンガリプテルス（2020年生、母メイショウアレーナ）

ズンガリプテルス（2020年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ジュラ紀後期から白亜紀前期に生息していた翼指竜亜目の翼竜」。毛色は栗毛。種牡馬のトゥザグローリー（当時13歳）と交配したメイショウアレーナが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は斉藤英牧場。2022年のウィナーズチャレンジ12で2着に入った他、2023年の雨月賞で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、斉藤英牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、アフリートファームによって253万円で落札された。

小国博行厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

8月31日、デビュー戦は松井伸也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 雨/不良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキャリーアドリームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月12日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの新ひだか町に移住しま賞（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したラブリプリンチャンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月26日、中1週で迎えた3戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの北海道とともに、世界へ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ12（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松井伸也騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したニシケンボブにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月17日、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

3歳（2023年）

2月19日、中8週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月12日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月17日、中8週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた8戦目は、3歳オープンの雨月賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったカスミノモリに詰め切れず、1馬身差の2着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた9戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの王冠賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

9月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、ベロニカ特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた12戦目は、北海道馬主会日高馬主振興会特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマコトゴコタイに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月25日、中3週で迎えた13戦目は、ポットマム特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウォーを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

11月7日、中1週で迎えた14戦目は、ビーラジ特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジャストフィットをハナ差振り切って4勝目を収める

12月14日、中4週で迎えた15戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、キングの塔特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったモンディアマンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

1月4日、中2週で迎えた16戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、大師特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンメカイヤーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。