アグネスアラシ（1997年生、母エイリーンズモーメント）

アグネスアラシ（1997年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したエイリーンズモーメントが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦6勝2着4回。2004年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2002年のペルセウスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月4日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でJ.ムルタ騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエアダンディズムに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月30日、中3週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月26日、中5週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったエーピーライジンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキスプレンダーを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

12月16日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のロードビッグホープを3/4馬身振り切って久々の実戦を制した。

4歳（2001年）

7月14日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアズマシーザー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の瀬波特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパシオンノーブルをハナ差振り切って圧倒的支持に応えた。

9月23日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

11月17日、中5週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のケイズヒーローをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2002年）

9月14日、約10か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月28日、中1週で迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったビワシンセイキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2003年）

6月7日、約7か月の休み明けで迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったシロキタゴッドランに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館ダート1700m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

7歳（2004年）

2月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

2月28日、中1週で迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベラージオを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

3月28日、中3週で迎えた28戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

8歳（2005年）

5月21日、約14か月の休養明けで迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。