モトクン（2008年生、母ゼンノシチョウ）

モトクン（2008年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家族名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゼンノエルシド（当時11歳）と交配したゼンノシチョウが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村上欽哉牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上欽哉から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、黒澤尚によって336万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

5月1日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

6月17日、中6週で迎えた2戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったイノセントレディに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、エーシンサンファンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のゲーテッドゾロアを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

9月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で浜口楠彦騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンファミリアに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜口楠彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

10月12日、連闘で迎えた9戦目は、3歳戦のプリンセス菜穂子賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜口楠彦騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた10戦目は、石本純也騎手を鞍上に迎えて、一般C3-8（高知ダート1300m 雨/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

11月27日、連闘で迎えた11戦目は、一般C3ハ（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石本純也騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったグリモワールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（2012年）

1月16日、中6週で迎えた12戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石本純也騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月21日、連闘で迎えた13戦目は、佐々原藍子誕生日特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石本純也騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のジョウゲンに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

1月29日、連闘で迎えた14戦目は、一般C3-7（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石本純也騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったマウンテンダイヤに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月4日、連闘で迎えた15戦目は、一般C3イ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石本純也騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた16戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で石本純也騎手（6戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタケショウデオをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月18日、連闘で迎えた17戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で石本純也騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニューディケイドに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3月3日、中1週で迎えた18戦目は、四万十花絵巻特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で石本純也騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノオーシャンに9馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2-6（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で石本純也騎手（9戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフィールザヴォーグを強烈な末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

4月15日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で石本純也騎手（10戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビックリタイザンを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

5月12日、中3週で迎えた21戦目は、たけのこの土佐煮特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で石本純也騎手（11戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイシスドリームに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月2日、中6週で迎えた22戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

9月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた24戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月6日、連闘で馬体重を前走から11kg減らして迎えた25戦目は、一般C1六（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

5歳（2013年）

2月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から23kg戻して迎えた26戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

4月17日、中6週で迎えた27戦目は、馬酔い放浪記出版記念（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。