ワイドバッハ（2009年生、母グリーンヒルレッド）

ワイドバッハ（2009年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋作曲家名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時22歳）と交配したグリーンヒルレッドが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は八木明広。戦績は、中央平地31戦7勝2着5回、地方1戦0勝。2014年の武蔵野ステークス(G3)に勝利した他、2015年の根岸ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、八木常郎から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月5日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るイーグルタイムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3歳（2012年）

1月29日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤブサに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6月3日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したマンボダンサーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2013年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったジョヴァンニに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月27日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月25日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月23日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

8月4日、中5週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のクレスコモアに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートレパードを上がり4位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（2014年）

1月12日、中4週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマノサファイアに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月8日、中3週で迎えた18戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したタールタンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月13日、中5週で迎えた21戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月13日、中8週で迎えた22戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したポアゾンブラックを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月13日、中3週で迎えた23戦目は、エルコンドルパサーメモリアル（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のタールタンに1馬身3/4の差をつけて6勝目を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた24戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアハリファを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

12月7日、中2週で迎えた25戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

6歳（2015年）

2月1日、中7週で迎えた26戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエアハリファを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中2週で迎えた27戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた28戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた29戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

7月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7歳（2016年）

7月10日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

11月12日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。