リアンクール（2018年生、母マハーバーラタ）

リアンクール（2018年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「絆(仏)+良いね」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したマハーバーラタが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地1戦1勝。主な勝ち鞍は2021年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、村上龍太郎によって2,268万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月11日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウサンイチマツを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月18日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたベルヴォーグ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7月18日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラボエームに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中4週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったペイシャオウユーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2022年）

1月8日、中8週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったメリディアンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のトロンアゲインをクビ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月17日、中9週で迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの対馬特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったシダーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月28日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカラレーションをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

10月9日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

12月3日、中7週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの妙見山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジゲンを3/4馬身振り切って4勝目を奪取した。

12月25日、中2週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5歳（2023年）

2月19日、中7週で迎えた15戦目は、大和ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

4月22日、中8週で迎えた16戦目は、京都競馬場グランドオープン記念（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

6月24日、中8週で迎えた17戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

8月12日、中6週で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた19戦目は、藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

2023年10月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。