ジャニス（1988年生、母パールエントリー）

ジャニス（1988年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のメンデス（当時7歳）と交配したパールエントリーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回。1992年の府中牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、1992年の金杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

11月10日、デビュー戦は岡山定夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は434kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツクバナイスをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1991年）

4月28日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡山定夫騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

7月13日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキクノベルニーナに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月3日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスプライトパッサーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月24日、中2週で迎えた7戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイブランドを上がり3位の末脚で半馬身差し切って3勝目をつかんだ。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したトウショウファルコに3/4馬身届かず2着となった。

1月26日、中2週で迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡山定夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡山定夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたヒガシマジョルカ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月13日、中2週で迎えた14戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレガシーワールドに3馬身半の差をつけて制した。

10月18日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメジロカンムリをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

11月1日、中1週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（9戦3勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた17戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（1993年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（10戦3勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（11戦3勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。