パラダイスフラワー（2004年生、母ダイナコマネチ）

パラダイスフラワー（2004年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時12歳）と交配したダイナコマネチが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は今井牧場。戦績は、地方16戦8勝2着5回。2006年のエーデルワイス賞(牝G3)に勝利した他、2006年の南部駒賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、今井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岩手県馬主会によって420万円で落札された。

桜田浩三厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2006年）

6月3日、デビュー戦は小林俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セイントセーリングに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプリムラジュリアンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦のビギナーズカップ（盛岡ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボスアミーゴに5馬身の差をつけて2勝目を手にした。

8月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦の若鮎賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のセイントセーリングをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳戦のホープフル（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプリムラジュリアンに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月23日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（6戦4勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のアグリフェスタをクビ差制して重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月12日、中3週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンダーボナンザに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月13日、中3週で迎えた9戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（8戦6勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3歳（2007年）

1月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（9戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイントセーリングを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳A1（水沢ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で小林俊彦騎手（10戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マツリダワルツに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月14日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳戦の菜の花賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で小林俊彦騎手（11戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシュクジャンヌに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月29日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の日高賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で小林俊彦騎手（12戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマツリダワルツに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月12日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で小林俊彦騎手（13戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマツリダワルツ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月27日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のひまわり賞（水沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で小林俊彦騎手（14戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマツリダワルツにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で小林俊彦騎手（15戦8勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。