アブソルティスモ（2017年生、母ラドラーダ）

アブソルティスモ（2017年1月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「絶対王政(西)。兄より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時16歳）と交配したラドラーダが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のニュージーランドトロフィー(G2)で4着に入った他、2019年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億円（25万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月2日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サリオスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマカツマーメイドをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

10月5日、中8週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアサケエースを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。

3歳（2020年）

2月1日、中8週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

3月14日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月4日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

11月28日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月24日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヴェルスパーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。