フジアンジュ（1999年生、母アサカディスコ）

フジアンジュ（1999年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時7歳）と交配したアサカディスコが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方19戦6勝2着6回。2002年のベイシティカップで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白川章司厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2002年）

7月18日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヘリテージコートに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月28日、中5週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイトボーイに半馬身届かず2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアケボノスターに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月30日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（船橋ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミナミノパピヨンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

11月4日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのベイシティカップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦3勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月2日、中3週で迎えた6戦目は、一般C1五ア（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマロンテーストに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

1月20日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、千両特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したタイキダイナマイトにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月10日、中2週で迎えた8戦目は、一般C1三イ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、一般C1五（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、一般C1四ア（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた11戦目は、一般C1四イ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマンリーポッケを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のカーネリアン特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズヨダンサーに4馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

8月7日、中2週で迎えた13戦目は、めのう特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた14戦目は、こぎつね座特別（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハヤトダイタクに1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、サファイア特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で左海誠二騎手（14戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、抜け出したブライティアリンダに半馬身届かず2着に敗北した。

10月9日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のオパール賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で左海誠二騎手（15戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったスーパームーンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月6日、中3週で迎えた17戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は17戦連続で左海誠二騎手（16戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のネスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月9日、中4週で迎えた18戦目は、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で左海誠二騎手（17戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月24日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 雪/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

3月28日、中8週で迎えた20戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のオンスロートメモリアル（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

4月17日、連闘で迎えた22戦目は、鈴木慶太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた23戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた24戦目は、’04メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦6勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

7月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2005年）

1月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた28戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水出大介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。