カネトシグレース（2008年生、母ナニーサンクス）

カネトシグレース（2008年2月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋優雅、上品」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時13歳）と交配したナニーサンクスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方19戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の一般C4-3。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上水牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、兼松利男によって399万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

12月18日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

3歳（2011年）

1月9日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

5月21日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、6着を確保した。

6月4日、中1週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

7月3日、中3週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月28日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた8戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のゴールドフェスタに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月13日、連闘で迎えた9戦目は、一般C4-3（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロックディライトに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、一般C4-1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4歳（2012年）

2月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

6月28日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた14戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のデラノーチェに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月16日、中2週で迎えた15戦目は、東商テクノ創立25周年記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキンイロノカゼに半馬身届かず2着に敗北した。

7月26日、中0週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインラグセイルに約12馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月16日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた17戦目は、アカシア特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた18戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のタタカイノホノオに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月20日、連闘で迎えた19戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガトーディマンシュに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、高山特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた21戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた23戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、JAぎふ農業まつり杯（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた24戦目は、一般B7 C3（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（9戦4勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、シャドウフェアリーに交わされて1馬身半差の2着となった。

5歳（2013年）

1月10日、中1週で迎えた26戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（10戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた27戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C4（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた28戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、濱氏・大平氏笠松競馬観覧記念（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた29戦目は、一般C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゴールドフレンドに詰め切れず、4馬身差の2着となった。