ジェミードレス（1997年生、母ブリリアントカット）

ジェミードレス（1997年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したブリリアントカットが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦6勝2着4回。2002年の府中牝馬ステークス(牝G3)で2着に入った他、2002年のエプソムカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマクシミリアンをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の寒竹賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

3月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクールランニングを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

6月19日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったルネッサンスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

9月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメジロマリーにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月15日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハッピーマキシマムを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手中に収めた。

4歳（2001年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

4月8日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワバーミンガムをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月14日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のツジノワンダーをハナ差振り切って5勝目をつかんだ。

5歳（2002年）

1月27日、中7週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月17日、中6週で迎えた17戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したパープルエビスを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

6月9日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月23日、中1週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワジアンを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って6勝目を収める

10月13日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したダイヤモンドビコーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月10日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6歳（2003年）

2月2日、中6週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた26戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月30日、中2週で迎えた27戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（12戦1勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。