トートアフィシオン（2009年生、母フレーフレートート）

トートアフィシオン（2009年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋情熱」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時20歳）と交配したフレーフレートートが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）原口牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方20戦10勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の秋嶺賞(一般B1)。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月3日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

3歳（2012年）

1月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月8日、約7か月半の休養明けで迎えた3戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホワイトクレマチスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、連闘で迎えた4戦目は、一般C2六（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、一般C2五（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地康朗騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグッバイグランマに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月6日、連闘で迎えた6戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、トウカイチェッカーに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた8戦目は、五葉山賞（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のヤマニンパニエをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

11月25日、中1週で迎えた9戦目は、JA岩手ふるさと産直来夢くん杯（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のショコラティエに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月10日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、カガビジンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた11戦目は、ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4歳（2013年）

4月8日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、南部領伊達領境塚レース（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシーグランディに1馬身の差をつけて5勝目をマークした。

5月5日、中3週で迎えた13戦目は、閉伊川レース（盛岡ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ビュレットライナーに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月1日、中3週で迎えた14戦目は、盛岡神子田朝市レース（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレッドヴェレーナに4馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

6月17日、中1週で迎えた15戦目は、恋するいわいずみレース（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月27日、中5週で迎えた16戦目は、姫神賞（盛岡ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシーグランディに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

8月15日、中2週で迎えた17戦目は、葉月賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレディージャスミンに2馬身の差をつけて8勝目を奪取した。

9月23日、中5週で迎えた18戦目は、FM岩手杯（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡哉騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のダイワマックワンをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

10月13日、中2週で迎えた19戦目は、ハーベストカップ（盛岡芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山本聡哉騎手（7戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた20戦目は、秋嶺賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で山本聡哉騎手（8戦5勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のラブソングをハナ差振り切って10勝目を達成した。

11月30日、中3週で迎えた21戦目は、前へ!前へ!前へ!（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山本聡哉騎手（9戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

5歳（2014年）

4月12日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山本聡哉騎手（10戦6勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。