スマートクラージュ（2017年生、母レジェトウショウ）

スマートクラージュ（2017年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+勇気、熱意(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したレジェトウショウが12歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はいとう牧場。2023年のセントウルステークス(G2)で3着に入った他、2022年の京阪杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

2月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り小雨/重）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、エイシンバイエルンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3月21日、中4週で迎えた2戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユピテルルークスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月9日、中6週で迎えた3戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

6月27日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラスの出石特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のラルムドールに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2021年）

2月27日、約8か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤井勘一郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6月5日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のセウラサーリをクビ差振り切って制した。

8月7日、中5週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたムーンチャイム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月10日、中8週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノファビュラスに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（2022年）

1月10日、中8週で迎えた11戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダディーズビビッドを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月5日、中7週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月27日、約9か月の休み明けで迎えた13戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6歳（2023年）

5月7日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

7月2日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月10日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7歳（2024年）

2月25日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。