ロングシング（1984年生、母ダイコウジン）

ロングシング（1984年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のマナード（当時11歳）と交配したダイコウジンが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信成牧場。戦績は、中央平地42戦5勝2着2回。1990年の古都ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宇田明彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

1月5日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノロッキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月31日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月12日、中9週で迎えた3戦目は、4歳400万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた4戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の端午賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた7戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた8戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタイファラオに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

9月27日、中1週で迎えた11戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の十和田湖特別（函館芝1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月15日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’87ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロノユウシュンをクビ差だけ差し切って優勝

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、六甲ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

4歳（1988年）

1月5日、中0週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

5歳（1989年）

1月28日、約13か月の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（9戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の’89ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルカノーザリーに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月30日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のメルボルントロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の摩耶ステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上1400万下のテレビ愛知賞（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（13戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月10日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（14戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

6歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

2月10日、中3週で迎えた27戦目は、すばるステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（15戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月1日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた29戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月3日、約6か月半の休み明けで迎えた30戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月17日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた32戦目は、古都ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7歳（1991年）

1月19日、中3週で迎えた33戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（16戦2勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月9日、中2週で迎えた34戦目は、すばるステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（17戦2勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた35戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、中京スポーツ杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ワンモアニードユーに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月31日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の岩倉ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（18戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ジョーモーニングに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月27日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の上賀茂ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（19戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月9日、中5週で迎えた38戦目は、京洛ステークス（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた39戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知賞（中京芝2000m 曇/重）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のアンドロギュノスをアタマ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

11月16日、約5か月の休み明けで迎えた40戦目は、比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（20戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた41戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、’91ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

8歳（1992年）

1月18日、中6週で迎えた42戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。