エンジニア（2013年生、母ロリーフォードリー）

エンジニア（2013年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「技術者」。毛色は鹿毛。種牡馬のSea The Stars（当時7歳）と交配したロリーフォードリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は有限会社吉田ファーム。2019年のディセンバーステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月27日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケルベロスを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2016年）

1月23日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

10月23日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったアーチキングにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったグレーターロンドンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

12月10日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2017年）

4月23日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のショウナンアンセムに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

5月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6月3日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の国分寺特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったサンクロワに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月22日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のドウディをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

11月26日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンティールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月28日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のベストウィッシュカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のジョンブドールを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2018年）

4月21日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイズオブオナーをクビ差振り切って5勝目をマークした。

9月2日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月4日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6歳（2019年）

1月26日、中6週で迎えた25戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

5月18日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7歳（2020年）

2月1日、中6週で迎えた30戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた31戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

2020年4月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。