ロングカイウン（1993年生、母ロングドーター）

ロングカイウン（1993年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時10歳）と交配したロングドーターが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地23戦6勝2着2回。2000年の七夕賞(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

3月3日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールデンカイザーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズノフルールを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

6月15日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るウララパープルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフジノファクトに2馬身の差をつけて制した。

10月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦3勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦3勝）。17頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6歳（1999年）

10月3日、約34か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

12月4日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、S.セラーズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’99ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦3勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したマキハタスパートを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

7歳（2000年）

1月15日、中2週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（11戦3勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタヤスタモツをアタマ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月5日、中4週で迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦4勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月20日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6月10日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の箱根ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサイレントセイバーをハナ差振り切って5勝目を手にした。

7月9日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の七夕賞（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイエムチェーサーを凄まじい末脚で半馬身差し切って初の重賞タイトルをつかんだ。

8歳（2001年）

8月5日、約13か月の休み明けで迎えた23戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。