アイビンゾンネ（1986年生、母ツーケイスター）

アイビンゾンネ（1986年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のダイニホーラツキー（当時13歳）と交配したツーケイスターが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は及川幸夫。戦績は、中央平地24戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年のアラ系3歳300万下。

経歴

デビュー前

田中康三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月3日、デビュー戦は山本康二騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は438kg。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

7月10日、連闘で迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のオープンマインドに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月30日、中2週で迎えた3戦目は、アラ系3歳300万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、アラ系3歳300万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったニホエースに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月5日、連闘で迎えた8戦目は、アラ系3歳300万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオープンマインドを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月20日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦2勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系3歳オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したセザンボーイに3/4馬身届かず2着となった。

12月17日、中1週で迎えた11戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3歳（1989年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/重）に52kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で石橋守騎手（10戦2勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた13戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝1800m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた14戦目は、西橋昇騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 曇/重）に55kgの斤量を背負って出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた15戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

3月26日、連闘で迎えた16戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月15日、中2週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟芝1200m 外回り曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で横山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

5月7日、連闘で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山雄一騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったヒミノタカヒメに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/不良）に54kgの斤量を背負って出走。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は西橋昇騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

6月17日、連闘で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西橋昇騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた23戦目は、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で西橋昇騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西橋昇騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。