メイショウカズサ（2017年生、母プレシャスエルフ）

メイショウカズサ（2017年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+上総」。毛色は栗毛。種牡馬のカジノドライヴ（当時12歳）と交配したプレシャスエルフが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日西牧場。2021年の浦和記念(Jpn2)に勝利した他、2021年のプロキオンステークス(G3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日西牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、松本好雄によって1,836万円で落札された。

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月16日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月3日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、アストゥーリアスに交わされて2馬身半差の2着となった。

3歳（2020年）

4月5日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタガノキングロードに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノウィリアムにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、メイショウコジョウに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のヴェルテックスを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハギノアレグリアスをハナ差振り切って2勝目を挙げた。

8月30日、中7週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンティーニに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月1日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの栞ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のブライトンロックに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月29日、中3週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

4歳（2021年）

3月11日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

7月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦3勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトップウイナーに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

8月14日、中4週で迎えた17戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（5戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月22日、中5週で迎えた18戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のミューチャリーに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月23日、中8週で迎えた19戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタービランスに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

5歳（2022年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から27kg増やして迎えた20戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月23日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月18日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

10月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦4勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

11月27日、中7週で迎えた24戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

6歳（2023年）

4月16日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた26戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

9月9日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月5日、中7週で迎えた28戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7歳（2024年）

1月7日、中4週で迎えた30戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた31戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた33戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。