コムストックロード（2019年生、母ニシノムーンライト）

コムストックロード（2019年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ネバダ州にある銀の大きな鉱床」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したニシノムーンライトが21歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。2022年の葵ステークス(G3)で2着に入った他、2024年の京都牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハッピープリベイルに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月7日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたベルウッドブラボー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

10月24日、中7週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のピンクマクフィーをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

3歳（2022年）

5月8日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったウインマーベルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

7月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月11日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4歳（2023年）

1月14日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

2月18日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月16日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた17戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（8戦1勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた19戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスマートリアン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、UHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、みちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5歳（2024年）

1月8日、中4週で迎えた23戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた24戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月22日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月21日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

10月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、最後はアルナシームと並んで6着同着となった。