スリーオリオン（2005年生、母スリーケープ）

スリーオリオン（2005年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋星座名」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時17歳）と交配したスリーケープが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着5回。2010年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入った他、2011年の万葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

8月12日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

9月30日、中6週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

11月10日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた4戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモンテクリスエスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月2日、中3週で迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月12日、連闘で迎えた11戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったメイショウクオリアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったロードニュースターに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中3週で迎えた14戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2009年）

4月19日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンチョーテンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月5日、中8週で迎えた18戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマゼランを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月23日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったパープルタイヨーにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

9月27日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトムウィンズに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

10月24日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、最後はマイネルーチェと並んで3着同着となった。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2010年）

3月27日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマームードイモンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月10日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたマイネルアンサー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月25日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアサティスボーイに2馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月29日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月7日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた33戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

6歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた35戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。